古地図と羅針盤 - 世界ミステリー図鑑
この世には、まだ説明できない謎がある。
世界の未解明ミステリーを、徹底調査する図鑑

世界ミステリー図鑑

世界各地の古代遺跡や未解決事件、奇妙な自然現象を写真とともに紹介します。

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巨人の王が勝利の酒を醸したと伝わる石の壺、ジャール平原の謎

古代遺跡と巨石の謎

巨人の王が勝利の酒を醸したと伝わる石の壺、ジャール平原の謎

シエンクワーンの人々のあいだには、石の壺の始まりを語る古い話がある。昔、クン・チュアンという王がこの地を治めていた領主アンカーとの戦に勝った。5世紀か6世紀のことだったと伝わる。王は勝利を祝うため、兵と人々に命じて石の壺を作らせ、その中で祝いの酒を醸させたという。

砂嵐に呑まれて一人も戻らなかったと伝わる5万の兵、カンビュセス王の消えた軍の謎

未解決事件・失踪の謎

砂嵐に呑まれて一人も戻らなかったと伝わる5万の兵、カンビュセス王の消えた軍の謎

話を伝えるのは、ギリシアの歴史家ヘロドトスの『歴史』第3巻である。エジプトを征服したペルシアの王カンビュセスは、テーベで軍を分け、およそ5万の兵に命じた。西の砂漠に住むアンモン人を奴隷にし、ゼウス・アンモンの神託所を焼き…

誰も撃っていないのに百年鳴り続けた大砲の音、バリサル砲の謎

科学で読む不思議

誰も撃っていないのに百年鳴り続けた大砲の音、バリサル砲の謎

バリサルの南、ベンガル湾に面したククリ=ムクリ島の人々は、その音をこう語った。ラーヴァナの門が開き、閉まる音だ。ラーヴァナは叙事詩『ラーマーヤナ』の魔王で、海の向こうのランカー島に君臨する。巨大な城門が動くとき、轟音が海…

天の神々が炉を囲んで鍛えたと語られた越の名剣、越王勾践剣の謎

古代技術の謎

天の神々が炉を囲んで鍛えたと語られた越の名剣、越王勾践剣の謎

1960年代のはじめ、湖北省の江陵一帯は二年続けて日照りに苦しんだ。漳河から水を引く用水路の工事が進み、1965年、水路が楚の古い都・紀南城の北西7キロほどに差しかかったとき、掘り返された跡のある柔らかい土が見つかった。…

千年「肌着」と信じられた布、シャルトル大聖堂の聖母のヴェールの謎

伝承・怪異・民俗の謎

千年「肌着」と信じられた布、シャルトル大聖堂の聖母のヴェールの謎

911年、シャルトルの町はヴァイキングに囲まれていた。率いていたのはロロ。のちに初代ノルマンディー公となる男である。セーヌ川をさかのぼってパリを攻めあぐね、舟を降りて南へ進み、春から町を包囲した。ボース平野の人々は家畜を…

穴も破片も残さず森を倒した、ツングースカ大爆発の謎

宇宙と空の謎

穴も破片も残さず森を倒した、ツングースカ大爆発の謎

1908年6月30日の朝、ヴァナヴァラ交易所。セミョン・ボリソヴィチ・セミョーノフは家の玄関に座り、桶のたがを直そうと斧を振り上げた。その瞬間、北の空が大きく開いた。森の上を覆う火が現れ、耐えられない熱が来た。シャツが燃…

子を抱いて灰に埋もれた「母」はDNAで男と分かった、ポンペイの石膏像の謎

古代遺跡と巨石の謎

子を抱いて灰に埋もれた「母」はDNAで男と分かった、ポンペイの石膏像の謎

ナポリ湾の北の端、ミセヌムの港にはローマの艦隊がいた。その司令官は、博物学者として名高い大プリニウスだった。ある日の昼過ぎ、甥の小プリニウスの母が、形も大きさも見たことのない雲が出ていると兄に知らせた。

18時30分に何を待ったのか、鉛マスク事件の謎

未解決事件・失踪の謎

18時30分に何を待ったのか、鉛マスク事件の謎

1966年8月17日、ブラジルの港町ニテロイ。テレビ修理の仕事をしていたミゲルとマノエルは、冷えたミネラルウォーターを買い、丘へ向かった。ミゲルは、飲み終えた瓶を返せば戻ってくる200クルゼイロの保証金まで気にしていた。…

南の深海から届いた巨大な声、海の怪音ブループの謎

科学で読む不思議

南の深海から届いた巨大な声、海の怪音ブループの謎

1997年の夏。太平洋の深い海の中に、人間の耳がいくつも沈められていた。アメリカ海洋大気庁、NOAAの水中マイク、ハイドロフォンだ。海底の火山が噴火したり、地震が起きたりするときの音を、何年も休まず聞き続けるためのものだ…

三百年誰も同じ音を出せないと語られる楽器、ストラディバリウスの謎

古代技術の謎

三百年誰も同じ音を出せないと語られる楽器、ストラディバリウスの謎

盗まれたのはブロニスワフ・フーベルマンのギブソンである。実はこの楽器は以前にも一度盗まれ、すぐに取り戻されていた。二度目はそうはいかなかった。巨匠は1731年のグァルネリで舞台に立っており、楽屋に置いたこの一挺がその夜の…

三十人が消えたと語られ中国のバミューダと呼ばれる谷、黒竹溝の謎

伝承・怪異・民俗の謎

三十人が消えたと語られ中国のバミューダと呼ばれる谷、黒竹溝の謎

谷の入口に石門関という場所がある。そこに山神の摩朗がいて、人や犬の声に怒ると毒の霧を吐くという話が広く紹介されている。だから声を立ててはいけない。霧が立ったら進んではいけない。彝語の旧名「斯豁」は「死亡の谷」を意味する、…

森の下から2万の円と四角が現れた、アマゾンのアキリー文明の謎

古代遺跡と巨石の謎

森の下から2万の円と四角が現れた、アマゾンのアキリー文明の謎

1887年、ブラジルの大佐アントニオ・ラブレは35人を連れて、ボリビアのマドレ・デ・ディオス川からアクレ川へ森を歩いて抜けようとした。ゴムを運ぶ道を探すための旅で、約200キロを20日かけて進んだ。ゴム景気のさなか、この…

西太后の死の前日に急死し百年後に遺髪から砒素が出た皇帝、光緒帝の謎

未解決事件・失踪の謎

西太后の死の前日に急死し百年後に遺髪から砒素が出た皇帝、光緒帝の謎

紫禁城の西、中南海の水面に、島のような宮殿がある。瀛台という。1908年11月14日の夕刻、その涵元殿で一人の皇帝が息を引き取った。37歳である。翌15日、西太后が儀鸞殿で死亡した。故宮博物院が示す二つの死の間隔は二十時…

頭をたたいても割れないのに、尾を折ると砕け散る。オランダの涙の謎

科学で読む不思議

頭をたたいても割れないのに、尾を折ると砕け散る。オランダの涙の謎

ロバート・フックは、細いガラスの尾を指で折った。鋭い音とともに、丸い頭まで細かな破片になった。飛び散った一部は、彼の皮膚に刺さった。1665年の『ミクログラフィア』には、顕微鏡をのぞく前に研究者自身が破片を浴びた、その手…

光を当てると緑から血の赤に変わる千六百年前の杯、リュクルゴスの杯の謎

古代技術の謎

光を当てると緑から血の赤に変わる千六百年前の杯、リュクルゴスの杯の謎

色の変化を、まず目で確かめてみるとよい。杯の表面に二色を塗ったわけでもない。ガラスそのものが、光の進む方向によって別の顔を見せる。照明を動かすと、緑から褐色、紫を経て赤へと続けて変わり、上から見ると二つの色が同時に見える…

説明の文章が一行もない兎と蛙の絵巻、鳥獣戯画の謎

伝承・怪異・民俗の謎

説明の文章が一行もない兎と蛙の絵巻、鳥獣戯画の謎

鎌倉時代の説話集『古今著聞集』に、一人の高僧の話が出てくる。平安の末、絵の巧みさで知られた覚猷である。彼は米俵が風に吹かれて空へ舞い上がる絵を描いたという。寺へ納められる供米の俵が軽いのを笑ったのである。高僧の諷刺画は人…

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岩陰に隠された17個の小棺、アーサーズ・シートの謎

未解決事件・失踪の謎

岩陰に隠された17個の小棺、アーサーズ・シートの謎

1836年6月末、ウサギを探していた少年たちが、エディンバラの街を見下ろすアーサーズ・シートへ登った。丘の北東側で見つけた岩のくぼみは、薄い石板でふさがれていた。その奥にあったのは、人の手に載るほどの木の棺だった。

100年以上だれにも読めない、ファイストスの円盤の文字

古代遺跡と巨石の謎

100年以上だれにも読めない、ファイストスの円盤の文字

ファイストスはクレタ島の南部、メサラ平野を見下ろす丘の上にある。紀元前2千年紀の前半、ここにはミノア文明の大きな宮殿が建っていた。北のクノッソスと並ぶ、島の中心地の一つである。

サーペント・マウンドは、いつ築かれたのか

古代遺跡と巨石の謎

サーペント・マウンドは、いつ築かれたのか

1883年、フレデリック・ウォード・パトナムがオハイオの丘を訪れたとき、土の大蛇はすでに低くなっていた。畑として耕された部分があり、周囲では家畜が草を食んでいた。蛇の輪郭はまだ追えたが、その姿は数十年前の記録から傷んでい…

穴へ消える水の行方、デビルズ・ケトルの謎

科学で読む不思議

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岩の穴へ木の棒を投げ込み、下流で目を凝らす。水に浮く物なら、また現れるはずだ。ところが、待っても姿が見えない。ミネソタ州天然資源局の広報官シェリ・ゼッペリンは、デビルズ・ケトルを訪れた人々が、そんな試みを重ねてきたと紹介…

まっすぐに割れた巨岩、アル・ナスラの謎

科学で読む不思議

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2021年6月13日、ネット掲示板Redditに、砂漠で二つに割れた岩の写真が投稿された。題名は、中央を走る隙間を「レーザーのような切れ目」と呼んでいた。コメント欄には、宇宙人が切ったのだと想像する声や、映画の光る剣を持…

ジュダクラ・ロックと、七本指の巨人の手形

伝承・怪異・民俗の謎

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ピジョン川沿いのカヌガの町で、未亡人が娘に言い聞かせていた。結婚するなら、腕のよい狩人にしなさい。家にいつも肉があれば、二人とも暮らしていける。そんなある暗い夜、娘の寝小屋へ、見知らぬ男が訪ねてきた。

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地図:Esri NatGeo World Map。位置は各記事に登録した緯度経度。

記事には出典を載せ、研究で分かったことと、伝説や異説を区別して紹介しています。この図鑑について →

背景:1832 Malte-Brun 世界図(Public domain / Wikimedia Commons)。写真の出典は各記事の末尾に記載しています。

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