古地図と羅針盤 - 世界ミステリー図鑑
この世には、まだ説明できない謎がある。
世界の未解明ミステリーを、徹底調査する図鑑

世界ミステリー図鑑

世界各地の古代遺跡や未解決事件、奇妙な自然現象を写真とともに紹介します。

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最古の文字を残しながら自分の出自を書かなかった人々、シュメール人の謎

古代遺跡と巨石の謎

最古の文字を残しながら自分の出自を書かなかった人々、シュメール人の謎

はるか後の紀元前3世紀、バビロニアの神官ベロッソスは古い伝えをこう書き残した。太古の人々が獣のように暮らしていたとき、海から魚の体に人の頭と足を持つ賢者オアンネスが現れた。昼は人々の中に入って文字と学問と都市の建て方を教え、日が沈むと海へ帰ったという。文明は海の向こうから来た。メソポタミアの人々自身が、そう語っていたことになる。

西太后の死の前日に急死し百年後に遺髪から砒素が出た皇帝、光緒帝の謎

未解決事件・失踪の謎

西太后の死の前日に急死し百年後に遺髪から砒素が出た皇帝、光緒帝の謎

紫禁城の西、中南海の水面に、島のような宮殿がある。瀛台という。1908年11月14日の夕刻、その涵元殿で一人の皇帝が息を引き取った。37歳である。翌15日、西太后が儀鸞殿で死亡した。故宮博物院が示す二つの死の間隔は二十時…

誰も撃っていないのに百年鳴り続けた大砲の音、バリサル砲の謎

科学で読む不思議

誰も撃っていないのに百年鳴り続けた大砲の音、バリサル砲の謎

バリサルの南、ベンガル湾に面したククリ=ムクリ島の人々は、その音をこう語った。ラーヴァナの門が開き、閉まる音だ。ラーヴァナは叙事詩『ラーマーヤナ』の魔王で、海の向こうのランカー島に君臨する。巨大な城門が動くとき、轟音が海…

三百年誰も同じ音を出せないと語られる楽器、ストラディバリウスの謎

古代技術の謎

三百年誰も同じ音を出せないと語られる楽器、ストラディバリウスの謎

盗まれたのはブロニスワフ・フーベルマンのギブソンである。実はこの楽器は以前にも一度盗まれ、すぐに取り戻されていた。二度目はそうはいかなかった。巨匠は1731年のグァルネリで舞台に立っており、楽屋に置いたこの一挺がその夜の…

三十人が消えたと語られ中国のバミューダと呼ばれる谷、黒竹溝の謎

伝承・怪異・民俗の謎

三十人が消えたと語られ中国のバミューダと呼ばれる谷、黒竹溝の謎

谷の入口に石門関という場所がある。そこに山神の摩朗がいて、人や犬の声に怒ると毒の霧を吐くという話が広く紹介されている。だから声を立ててはいけない。霧が立ったら進んではいけない。彝語の旧名「斯豁」は「死亡の谷」を意味する、…

穴も破片も残さず森を倒した、ツングースカ大爆発の謎

宇宙と空の謎

穴も破片も残さず森を倒した、ツングースカ大爆発の謎

1908年6月30日の朝、ヴァナヴァラ交易所。セミョン・ボリソヴィチ・セミョーノフは家の玄関に座り、桶のたがを直そうと斧を振り上げた。その瞬間、北の空が大きく開いた。森の上を覆う火が現れ、耐えられない熱が来た。シャツが燃…

読み手を奴隷船に奪われ誰も読めなくなった木の板、ロンゴロンゴの謎

古代遺跡と巨石の謎

読み手を奴隷船に奪われ誰も読めなくなった木の板、ロンゴロンゴの謎

島の口伝では、ラパ・ヌイを開いた伝説の王ホツ・マトゥア、あるいは始祖トゥウ・コ・イホは、故郷から六十七枚の板を携えて渡ってきたという。王が上陸したと語られるのは北岸のアナケナ浜である。白い砂の向こうに、背の高いモアイが今…

炎の宮殿から消え十六年探され続けた皇帝、建文帝の謎

未解決事件・失踪の謎

炎の宮殿から消え十六年探され続けた皇帝、建文帝の謎

こんな話が語り継がれている。南京の宮殿に敵が迫った夜、若い皇帝は自害しようとした。そのとき側に仕える者が、亡き祖父の遺した箱のことを告げる。危急のときに開けよ。開くと中には僧衣と剃刀と度牒と銀が入っていた。皇帝は髪を落と…

南の深海から届いた巨大な声、海の怪音ブループの謎

科学で読む不思議

南の深海から届いた巨大な声、海の怪音ブループの謎

1997年の夏。太平洋の深い海の中に、人間の耳がいくつも沈められていた。アメリカ海洋大気庁、NOAAの水中マイク、ハイドロフォンだ。海底の火山が噴火したり、地震が起きたりするときの音を、何年も休まず聞き続けるためのものだ…

光を当てると緑から血の赤に変わる千六百年前の杯、リュクルゴスの杯の謎

古代技術の謎

光を当てると緑から血の赤に変わる千六百年前の杯、リュクルゴスの杯の謎

色の変化を、まず目で確かめてみるとよい。杯の表面に二色を塗ったわけでもない。ガラスそのものが、光の進む方向によって別の顔を見せる。照明を動かすと、緑から褐色、紫を経て赤へと続けて変わり、上から見ると二つの色が同時に見える…

説明の文章が一行もない兎と蛙の絵巻、鳥獣戯画の謎

伝承・怪異・民俗の謎

説明の文章が一行もない兎と蛙の絵巻、鳥獣戯画の謎

鎌倉時代の説話集『古今著聞集』に、一人の高僧の話が出てくる。平安の末、絵の巧みさで知られた覚猷である。彼は米俵が風に吹かれて空へ舞い上がる絵を描いたという。寺へ納められる供米の俵が軽いのを笑ったのである。高僧の諷刺画は人…

城門に十の記号を掲げたまま黙り続ける都市、インダス文字の謎

古代遺跡と巨石の謎

城門に十の記号を掲げたまま黙り続ける都市、インダス文字の謎

インド西部の乾いた島にある都市ドーラビーラ。その城塞の北門のわきの小部屋から、白い石膏で作られた大きな記号が十個まとまって見つかった。横に並べた幅は門の通路とほぼ同じで、木の板にはめ込まれ、入口の真上に高々と掲げられてい…

車を残して十一日間消えた推理作家、アガサ・クリスティ失踪の謎

未解決事件・失踪の謎

車を残して十一日間消えた推理作家、アガサ・クリスティ失踪の謎

1926年12月4日土曜の朝、サリー警察のケンワード巡査部長のもとに報告が入った。ギルフォード近くのニューランズ・コーナーで、モリス車が放置されている。車は斜面の途中にあり、ボンネットが茂みに突っ込んでいた。中には毛皮の…

頭をたたいても割れないのに、尾を折ると砕け散る。オランダの涙の謎

科学で読む不思議

頭をたたいても割れないのに、尾を折ると砕け散る。オランダの涙の謎

ロバート・フックは、細いガラスの尾を指で折った。鋭い音とともに、丸い頭まで細かな破片になった。飛び散った一部は、彼の皮膚に刺さった。1665年の『ミクログラフィア』には、顕微鏡をのぞく前に研究者自身が破片を浴びた、その手…

海に沈むほど石になると書かれた古代の建材、ローマン・コンクリートの謎

古代技術の謎

海に沈むほど石になると書かれた古代の建材、ローマン・コンクリートの謎

609年、東ローマ皇帝から古い神殿を譲り受けた教皇ボニファティウス4世は、パンテオンを聖母と殉教者たちの教会に変えた。中世のローマでは、この日のことがさまざまに語られている。カタコンベから殉教者の骨を荷車で運び込んだこと…

五百年暗号を探され続ける修道院の壁画、レオナルドの最後の晩餐の謎

伝承・怪異・民俗の謎

五百年暗号を探され続ける修道院の壁画、レオナルドの最後の晩餐の謎

修道院長は我慢がならなかった。画家は何日も壁の前に立ち尽くしたかと思えば、姿を消して街を歩き回る。そこで公爵ルドヴィーコ・スフォルツァに怠け者だと訴えた。呼び出されたレオナルドはこう答えたという。ユダの悪人の顔がまだ見つ…

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岩陰に隠された17個の小棺、アーサーズ・シートの謎

未解決事件・失踪の謎

岩陰に隠された17個の小棺、アーサーズ・シートの謎

1836年6月末、ウサギを探していた少年たちが、エディンバラの街を見下ろすアーサーズ・シートへ登った。丘の北東側で見つけた岩のくぼみは、薄い石板でふさがれていた。その奥にあったのは、人の手に載るほどの木の棺だった。

100年以上だれにも読めない、ファイストスの円盤の文字

古代遺跡と巨石の謎

100年以上だれにも読めない、ファイストスの円盤の文字

ファイストスはクレタ島の南部、メサラ平野を見下ろす丘の上にある。紀元前2千年紀の前半、ここにはミノア文明の大きな宮殿が建っていた。北のクノッソスと並ぶ、島の中心地の一つである。

サーペント・マウンドは、いつ築かれたのか

古代遺跡と巨石の謎

サーペント・マウンドは、いつ築かれたのか

1883年、フレデリック・ウォード・パトナムがオハイオの丘を訪れたとき、土の大蛇はすでに低くなっていた。畑として耕された部分があり、周囲では家畜が草を食んでいた。蛇の輪郭はまだ追えたが、その姿は数十年前の記録から傷んでい…

穴へ消える水の行方、デビルズ・ケトルの謎

科学で読む不思議

穴へ消える水の行方、デビルズ・ケトルの謎

岩の穴へ木の棒を投げ込み、下流で目を凝らす。水に浮く物なら、また現れるはずだ。ところが、待っても姿が見えない。ミネソタ州天然資源局の広報官シェリ・ゼッペリンは、デビルズ・ケトルを訪れた人々が、そんな試みを重ねてきたと紹介…

まっすぐに割れた巨岩、アル・ナスラの謎

科学で読む不思議

まっすぐに割れた巨岩、アル・ナスラの謎

2021年6月13日、ネット掲示板Redditに、砂漠で二つに割れた岩の写真が投稿された。題名は、中央を走る隙間を「レーザーのような切れ目」と呼んでいた。コメント欄には、宇宙人が切ったのだと想像する声や、映画の光る剣を持…

ジュダクラ・ロックと、七本指の巨人の手形

伝承・怪異・民俗の謎

ジュダクラ・ロックと、七本指の巨人の手形

ピジョン川沿いのカヌガの町で、未亡人が娘に言い聞かせていた。結婚するなら、腕のよい狩人にしなさい。家にいつも肉があれば、二人とも暮らしていける。そんなある暗い夜、娘の寝小屋へ、見知らぬ男が訪ねてきた。

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地図:Esri NatGeo World Map。位置は各記事に登録した緯度経度。

記事には出典を載せ、研究で分かったことと、伝説や異説を区別して紹介しています。この図鑑について →

背景:1832 Malte-Brun 世界図(Public domain / Wikimedia Commons)。写真の出典は各記事の末尾に記載しています。

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